私は小学生の頃から勉強が大嫌いでした。
なぜなら授業で先生が何を言っているのかさっぱりわからなかったからです。
もっとも苦手だったのは算数の文章問題。本気で問題の意図がわからず、父親は「どうやって教えたらいいんだ」と頭を抱えていました。
そんな当時の父親のぼやきが通信簿の保護者欄に「この子には理解力がないようです」とたった一言残っています。
(今ではその言葉を突き付け、「そこに愛はあるのかい!?」「い・・・いやぁ・・・お父さんも若かったんだよ・・・しかしこんなひどいこと書いていたんだ・・ヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ」と父親をいじるネタにしてますヽ( ´ー`)ノフッ)
まあそんな感じで相当理解力がなかった子どもだったので、中学で初めて英語に触れた時、ローマ字を覚える感覚から抜け出せず英単語を見て「どれが子音でどれが母音なの!? ( 益 )appleはなんでappleなの!? ( 益 )」と叫んでいました。
なので言葉を覚えるように、膨大な数の英単語を覚えなくてはいけないことを初めて知った時、絶望したものです。(遠い目)
それでも、なんとか努力しそこそこの成績に。
でも長くは続きませんでした。
努力して学年何番以内に入る!と目標を立てても、一瞬の達成感と優越感のためにいろんなことを我慢することに疲れたからです。
「やればできる」とか「努力することが素晴らしい」とか・・・・だから何?という感じでした。
また「将来のため」と言われてもピンときませんでした。
この時は何のために自分が勉強しなくてはいけないのか分かりませんでした。
成績が良いことに価値を置くことができず、でも成績が悪いことに劣等感を感じる日々。
ただただ苦痛で仕方なく、モチベーションが下がりまくりでした。
そして今。
職場では勉強家と言われている私。・・・・相変わらず算数と英語はできませんが(´Д⊂グスン
仕事ややりたいことを通して、自分や周りの人、お役にたちたい人が幸せになるために何ができるんだろう?ってあちこち話を聞きにいったり、本を読んだり、セミナーに参加しているうちに自然と周囲から勉強家と言われるようになりました。
ちなみに実際はそんなに勉強しているわけではないのですが、興味のあることに首を突っ込んでいたら周囲は勉強家に見えてきたらしいです(;´д`)
そんなある日、ある新聞記事が目に留まりました。
2010年11月14日朝日新聞の投書欄にあった記事です。
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「学校に行きたかった母」
ランドセルを背負った子供たちが楽しそうに学校へ向かう姿を眺めていて、ふと母のことを思い出した。
十数年前に98歳で亡くなった母からは「オラとっても学校へ行きたかった」と、よく聞かされた。
3歳の時に、自分の母親と死に別れ、いつも子守で弟たちを背負い、学校へ行きたくても行けなかった。
近所の友達が学校へ出かける姿を、涙を流しながら見送ったという。
明治生まれの女性の多くがそうであったように、母は16歳で同じ村の農家に嫁いだ。
10人の子どもを育てながら、米や野菜作りと養蚕で働き通しだった。
子どもの成長だけを楽しみにしていたが、今のように医療が行き届いておらず、私の兄と妹の2人は、幼くして亡くなった。
そのことを思い出すたびに母はとめどなく涙を流した。
戦後、女性にも選挙権が認められた時には、家族から文字の書き方を教えてもらい、「学校へ選挙に行くぞ」と、片道40分の山道を徒歩で嬉しそうに出かけて行った。
冬になると、母の手はいつもアカギレで血がにじんでいた。
「オラの手はおろし金のようだぞ」と言いながら、幼い私のしもやけの手をさすり、ザラザラとした両手で包みこんでくれた。
そのぬくもりを忘れることはできない。
(74歳女性)
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正直に告白します。
号泣。
学ぶことがこんなにも困難な時代が、日本にもかつてあったという事実。
女性がやっと選挙権を得た時代、学校へ行きたくても行けなかった女性が、家族に文字を教わって片道40分の山道を歩いて学校に選挙に行く、その思いを想像したら涙が止まりませんでした。
私はそれまで学ぶことに対して、幼い頃は目的がわからずただ苦しいもの、学生時代は仕事に就くために仕方なくこなすもの、社会人になってからは、かったるいと思いながら研修に行くもの・・・そんなネガティブなイメージでした。
ここ数年は楽しみながら学んでいましたが、この「学ぶ」という行為がどれほど貴重なものなのか気付いていませんでした。
私はこの時初めて先人達が築いた経験と知識の財産に触れられる立場にあることへの感謝をすることができました。
本当に今の日本は恵まれた時代です。
食べることができます。屋根の下で、暖かい部屋で眠れます。言論の自由があります。瞬時に情報が手に入ります。安全があります。学ぼうと思えばいくらでも学べます。
一体これらの条件を満たしている国は地球上どれくらいあるでしょうか?
そしてこれらの条件を満たしている時代は今まであったでしょうか?
すでに私たちはなんでも手に入れています。
なのに
どうしてこんなに日々不安や不満を抱えているんでしょうか?
どうして周囲に流され、自分らしい人生を送れないのでしょうか?
幸せになるために本当に必要なものはなんなのか?
きっとその答えは一人ひとり違うはずです。
このイベントが、あなたの答えを探すお手伝いになることを心から願っています。
記事:
nonko
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