立ち止まって懐かしむ時間
富山に来て半年ほど経ったころ、実家にある使っていない「母の鏡台」を譲ってもらえないか、両親にお願いをしました。
母が結婚した時に買った鏡台です。
私が高校生くらいの時に使っていたこともあります。
その後、引出しの取っ手が壊れたりして・・・すっかり納戸の奥にしまわれ、最近は見ることもあまりなくなった鏡台でした。
そんな古い家具をほしいと言った私を、母は不思議がりました。
「あなたが結婚したときに家具ひとつも買ってないから、新しいのを買ってあげるわよ」と言ってくれました。
でも、私は、その思い出いっぱいの鏡台がほしかったんです。
人は、未来に向かって生きています。
でも、思い出を力にして、生きていたりもします。
大事な人との思い出の品には、とてつもない力が宿っているように感じたりして
未来に向かう力を、過去からもらうこともあるんですね。
先へ先へ進むのも大事だけど、立ち止まって昔を懐かしむ時間が、自分に勇気や元気をくれることがあるのだと思いました。
鏡台を見ながら、そんなことを感じました。
これからの長い富山生活で、きっと私を支えてくれる鏡台になると思います。
【ともちゃん】
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